足利事件に思うこと・・・

2009年06月24日

 田形 祐樹 at 03:11 | Comments(2)
いわゆる足利事件に関連する特集で,「なぜ,やってないことを”自白”するのか」について,心理学者の浜田寿美男教授(奈良女子大学)が,昨夜のNHKニュース9で解説していました。

犯人とされた菅家利和さんが,”自白”した瞬間に,涙を見せたので,捜査員は,それを「犯行をしたことに対する悔いの涙だ。あれは真実の涙だ。今でも,やったと信じている」と考えているようです。

しかし,上記の浜田教授は,「そうではない。信じてくれないことに対する無力感。悔し涙だ」という趣旨の解説をしていました。

この解説は,とても私には腑に落ちます。
私も,アゼルバイジャンで警察に不当拘束され,言葉が不自由なこともあって,弁明が十分にできず,かつ理解してもらえず,とても悔しい思いをしました。
http://yuukitagata.sagafan.jp/e45093.html

「なんで,わかってくれないの!」と,悔しくて,私も半べそ状態でした。

裁判官,検察官,警官の人も,「不当拘束・尋問」研修みたいなものがあれば,そのような場合の,心理状態がわかっていいのではないでしょうか。でも,こればっかりは,「研修」ではなく,本当の実地でないと,理解できないでしょうね・・・。





この記事へのコメント
お久しぶりです。弁護士になられたのですね。緑高で一緒でしたが覚えていますか?
Posted by kira at 2010年06月27日 00:56
芸能人のドッキリではありませんが、お巡りさんも「捕まり尋問を受ける」バーチャルを経験される機会があると良いですね
(・∀・)
Posted by 小林 正宏 at 2011年09月27日 00:41
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

< 2024年11月 >
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30